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精神科の患者さんの車の運転 ②

記事にも書かれているように,抗アレルギー薬の主成分のひとつである抗ヒスタミン薬には眠気を催させる副作用があります。
このため,処方薬でも市販薬でも,抗ヒスタミン薬の能書には,服用時は車の運転を控えるよう注意書きがなされています。

したがって,くだんの患者さんの質問に対する回答は,教科書的には「イエス」です。
花粉症に対して抗ヒスタミン薬を処方されたならば,車の運転をすべきではありません。

しかしながら,この回答は精神科医の口から発せられた場合は特に,いかにも建前じみています。

向精神薬のほとんどが,抗ヒスタミン薬などよりもずっと強い眠気を副作用として有しており,当然ながら服用時の車の運転が不可とされているからです。

つまり,精神科のほとんどの患者さんが,花粉症の薬を飲もうと飲むまいと,それ以前に精神科の薬のために車の運転をすることができないのです。

では,精神科医は,四角四面に,自分の患者さんたちの車の運転を全面的に禁じるべきでしょうか?


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2007年02月24日 20:21に投稿されたエントリーのページです。

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