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精神科の患者さんの車の運転 ①

精神科で,向精神薬以外の薬を処方することがあります。

精神科医にかぎらず,医者は専門領域外の病気や薬については意外に知識がありません。
なので,例えば精神科に通われている患者さんが風邪をひかれたら主治医は内科の受診を勧めるべきなのですが,それではあまりに事務的な気もしますし,精神科医といえども一応は医者の端くれという意識もあるので,「これを飲んでも良くならなかったら内科に行ってください」と言い添えて,総合感冒薬などを処方するわけです。

胃薬やら頭痛薬やら湿布やらもよく処方しますね。

そしてこの季節に多いのがアレルギーの薬の処方です。
花粉症の患者さんがけっこうおられるからで,その有病率の高さを実感させられます。
誤診のリスクは少ないですし,よほどの重症例でもないかぎりは決まりきった薬を花粉が飛散する時期にかぎって処方するだけなので,どちらかというと気は楽です。

そうした花粉症を(も)患われている患者さんのお一人から,先日,このような質問を受けました。

「花粉症の薬を飲んでいると車の運転をしてはいけないんですか?」

なんでも,花粉症の薬を飲んで車の運転をすることが危険であると報じたニュースをご覧になったのだそうです。

ネットで検索してみたところ,それらしき記事がみつかりました。
複数のメディアで取り上げられたようですが,たとえば産経新聞では2月5日付けで「眠くなる花粉症薬…『服用後も運転』4割超」という見出しの記事を掲載しています。


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2007年02月15日 07:17に投稿されたエントリーのページです。

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