« パキシルの,メジャーでマイナーな副作用 (3) | メイン | 強迫性障害と行動療法(曝露反応妨害法) (1) »

線維筋痛症 (9)

「ヘリコバクター・ピロリ菌の発見と胃炎や胃かいようにおける役割の解明」という業績に対して2005年,ノーベル生理学・医学賞が贈られました。

幽霊の正体見たり……ではありませんが,長年に渡って治療不可能と思われていた病態や疾患の原因が,ある日突然,もしくは地道な研究活動の結果,明らかにされることは少なくありません。

精神科の世界においてすら,「心因」がかつてほどは幅を利かせられなくなっています。

もちろん患者さんの心理的な問題をないがしろにすべきではありませんが,患者さんのココロを「診断のゴミ箱」にしてしまうのはもってのほかです。

一般科の医師も精神科医も(この分け方自体がそもそもおかしいのですが),人体に対する真摯さと検挙さをもって日々研鑽を重ねるべきでしょう。

(この項終わり)

メンタルヘルスブログ

>>>「メンタルクリニック.net」トップページへ




コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2007年05月31日 20:36に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「パキシルの,メジャーでマイナーな副作用 (3)」です。

次の投稿は「強迫性障害と行動療法(曝露反応妨害法) (1)」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。