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精神科の薬と緑内障 (2)

SSRIやSNRI,非定型抗精神病薬のうちのいくつかはこの抗コリン作用が少ないことを「売り」にしており,たしかに旧世代の同効薬にあったような副作用が少ないのですが,しかし依然として閉塞隅角緑内障を合併する患者さんには禁忌です。弱いとはいえ抗コリン作用を持っているからですが,わたしは「精神科の患者さんの車の運転 ⑤」あたりで述べたような製薬会社・厚生労働省の事なかれ主義も関係しているのではないかと考えています。

ここからようやく本題なのですが,ほぼ毎日覗き,たまに書き込みをしている「心身の不調解消ポータル『ピュアネス』」「デパス等抗不安薬を飲み続けていいのか・・・②」というスレッドでご質問をいただきました。

要旨は,「ベンゾジアゼピン系の薬物は閉塞隅角緑内障を合併する患者への投与が禁忌とされているようだが,であるならば閉塞隅角緑内障を合併する患者が不安障害や不眠症を呈したらどうやって治療するのか?」というものでした。

恥ずかしながら,このご質問をいただくまでは,私はベンゾジアゼピンと緑内障についてあまり深く考えたことがありませんでした。

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2007年08月15日 21:29に投稿されたエントリーのページです。

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